887 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/11/20 23:00
「おあし」という神様の話。

父が若いころ、家に親戚のお嬢さんを預かっていたらしい。
お嬢さんはまだ高校生で、家庭の事情でしばらく父の家から学校に通っていた。
父の実家は当時商売をやっていたので、若い男が何人か住み込んでおり、そのうちの
一人とお嬢さんは、なんかいい感じになってきていたらしい。

ある日、お嬢さんと、その若い人が一緒にコタツに入っていた。
が、しばらくして、男は真っ青になって上に上がっていったと思ったら、従業員用になってた
部屋からすごい悲鳴が聞こえた。
普段おとなしい男なのに、何事かと思った祖父をはじめとした父の家族はあわてて
二階に行ってみると、男が泡を吹いていた。完全に白目をむいていて、死んでいるのかと思い
父は相当びびったそうだ。
続く



888 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/11/20 23:08
「おあし」のはなしつづき

その男はその日はそれっきり気がつかなかったので、看病は祖父母に任せて
父は寝たらしい。お嬢さんも寝たそうだ。

次の日、男が起きてきたので、いったい何があったのか問い詰めた。
話すのを嫌そうにしていたが、なだめすかして話させると、こういうことだった。

昨日お嬢さんとコタツに入っていたら、足が自分のひざあたりにあたる。
最初はただあたっているだけだったけど、だんだんひざから太ももの辺りを
なでるように動きだした。お嬢さんとその男はいい感じになってきていたから、
それでお嬢さんがそうしているのだと思って、男はどきどきしながら、その足を
触ってみた。ら、毛むくじゃらで筋骨たくましい男の足としか思えない足だった。
ぎょっとして、お嬢さんを見たら、なんか恥ずかしそうにうつむいていて、それで
男は、男みたいな足だけど、お嬢さんの足なのかと釈然としないながらも、その足を
触っていた。
しばらくすると、お嬢さんがコタツをでた。でも男は足を触ったままでいた。
わけがわからなくなって、コタツ布団をめくると何もない。
気分が悪くなった男は、二階に上がって寝ようとした。
布団に入ってしばらく震えていたら、またさっきと同じ感触がしだした。
思わず飛び起きて布団をはいでみた。

続く

889 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/11/20 23:15
つづき

そしたら、そこには黒々とした脛毛のたくさん生えた、紛れもない男の筋骨たくましい
足が転がっていて、しかも親指をくいくいっと動かしたそうだ。
足の裏にはマメらしきものがあるのもはっきり見えたという。
男は思わず悲鳴をあげ、そのあとは朝起きるまで気がつかなかったのだ。

それから、その男はしばらく父の家で働いていたけれど、夜は時々同じように
悲鳴を上げて家中を騒がせるし、何より布団やコタツといっためくって中に入るもの
をこわがるようになり、だんだん精神的に不安定になったので、実家に帰らせたそうだ。

男がそんな状態になったとき、お嬢さんは、それはきっと「おあし」だ、といったそうだ。
お嬢さんは特に怖がる様子もなかったとか。
なんでもどこの地方か忘れたけど、どっか東北のほうで言い伝えられている神様(だか精霊だか)
らしく、お嬢さんはその地方の人だったとか。
そのお嬢さんというのとは父もそれきりあったこともないし、今どうしているのかも知らないので、
詳しい話を確かめてみたいと思うけれど、それもできない。

死ぬほど怖くはないかも。長文失礼しました。