138 sage 2005/09/16(金) 23:13:46 ID:x5T0Yquh0

中2に上がって7月の初め、近所に住んでいる親友のHが
いきなり冷たくなった。
階段を上るHを支えようとしたら(Hは足が悪かった)
「触んな!!」と叫ばれたり、あからさまに無視されたり。
それが物凄くショックで、一時本当に学校に行くのが嫌になった。
しかし、夏休みに入った直後にHから絵葉書が来た。
この2週間ほど落ち込んでいた私にとって、Hが向こうから
連絡を取ってきてくれただけでも本当にうれしかったが、
書いてあったのは一行、
「うちにはもう、近づかん方がいいで」だけだった。



139 本当にあった怖い名無し sage 2005/09/16(金) 23:14:59 ID:x5T0Yquh0
気になって仕方なかったが、数日たってとんでもない事件がおきた。
同学年の女子が、近所の神社で殺されていた。
蛆で真っ白だったらしく、発見者は最初は布袋か何かだと思ったらしい。
Sという派手目で明るい感じの、隣のクラスのリーダー格の子だった。
事件は迷宮入りすることもなく、犯人もあっさり捕まって、不謹慎だが皆ちょっと拍子抜けしていた。
犯人は援交常連の中年男、交渉決裂したのが原因だったと思う。
でも、Hだけはずっとピリピリしていて、やはり私には冷たいままだった。

140 本当にあった怖い名無し sage 2005/09/16(金) 23:17:01 ID:x5T0Yquh0
夏休みも半ば、登校日に私は久しぶりにHと話すことができた。
以前の態度が嘘のように、落ち着いた笑顔で話すH。
放課後、絵葉書のことを訊ねてみると、こう話してくれた。

・SはHが好きで、以前からストーカー同然の行為をしていた
・Sの援交はHに貢ぐため
・この前アクセや現金を渡してきて、「私」と絶交しろ、と詰め寄られた
・絶交しないと「私」を殺しちゃうかも、とまで言ってきた
・Sが死んでしまったので、可哀想だけどちょっと安心した

「心配掛けたくなかったんや」と笑ったHを見てちょっと泣きかけた。
それと同時に、Sが本当に憎らしく思えた。
ただ、私はSの性格を忘れていた。
嫉妬深くて、校則欲の強い我侭な「クラスのリーダー格」

141 本当にあった怖い名無し sage 2005/09/16(金) 23:18:49 ID:x5T0Yquh0
その夜、Hと電話をしていた最中、急に
「ひっ、あ」
と息が詰まるような声を残して電話が切れた。
もう一度掛けても、出ない。
心配になった私は、すぐにHの様子を見に行った。
玄関が開けっ放しになっているのが遠目からでもわかる。
門を開け、玄関までの石畳に踏み出した瞬間
何か固いものが当たった。
同時に「ぷちぷちぷちっ」と言う変な感触が足に伝わってくる。

大量の蛆にまみれた彼女の補助杖が転がっていた。

目蓋がひっくり返る様な感じがした。


142 本当にあった怖い名無し sage 2005/09/16(金) 23:20:22 ID:x5T0Yquh0
Hは、もう多分戻ってこない。
昼ごろには、小母さんの通報で駆けつけた警官たちがうろうろしていて
私も色々と聞かれたものの、殆ど答えることは出来なかった。
彼女の部屋はかなり荒れていて、床には潰れた蛆で水溜りができていた。
その中を生きている奴が泳ぐように蠢いている様を見て、
もどしかけた若い警官もいたらしい。
私はというと、打った頭は痛いし、髪の毛に蛆やら嘔吐物やらが
こびり付いてしまってとんでもない状態だった。



この頃、学校の机の上、食卓、私室、どこでも1匹は蛆を見る。

私の上に、雨のように蛆が降るのは、
もうそんなに先じゃないと思う。