59 本当にあった怖い名無し sage 2005/09/16(金) 05:03:20 ID:PRK6TgTx0
アトピー絡みで実話。
大学4年目を迎えてアトピー発症。
全身に発疹が出来て死ぬ程痒い。
眠ってる間に体中掻き毟るなんて良くあること。
痛みで痒みが紛れてやっと眠れるという日々が続いた。
特に顔面が酷く、やはり寝ている間に顔面を掻き毟る。
皮膚が異様なまでにボロボロと剥がれ落ちる感触があった。
朧気に自分の惨状が想像できるも、痒みに耐えられないのと、半分寝ているので止められない。
剥がれるモノを全て剥ぎ取り、やっと眠ることが出来た。

60 本当にあった怖い名無し sage 2005/09/16(金) 05:04:02 ID:PRK6TgTx0
目が覚めた。
顔面がやたら涼しい。何かに濡れた様な違和感。
洗面台へ行き、鏡に映った自分の顔を見て叫んだ。
「  誰  だ  お  前  !  !  」
俄に信じられなかった。
悪い夢か冗談か。
鏡に映る顔には皮膚が無かった。
表皮がなくなり、赤と黄を散らしたように濡れた真皮が剥き出しになっている。
網目のように走る色々な太さの血管が確認でき、全体から嫌な体液が流れ続けていた。
喋るだけで痛い。瞬きをするだけで痛い。
その化け物面を見て、心のどこかが折れた。「あぁ、俺もう普通の生活出来ないな。」
自分で言うのもなんだが気持ち悪いし怖い。
「こんな顔で恥かしい」訳ではなく、「こんな顔を晒したら犯罪に近い」という思いがあった。

61 本当にあった怖い名無し sage 2005/09/16(金) 05:04:39 ID:PRK6TgTx0
治療も何もない。皮膚が再生するまで顔を保護することしかできない。
保湿クリームを塗り、皮膚代わりに包帯で顔を覆うその姿はミイラ男か透明人間そのものだ。
外界が皮膚なしの俺にとって厳しい環境であるため、結果的に外へは出られなくなった。
行動できるのは日が沈み、気温が下がる夕方以降とされた。
日没と共に動きだす怪人・・・
周りの見る目があきらかに変わった。
単純に警戒される。無理も無い話しだが。お母さん、あなたの対応は正しいです。
お子様には躊躇い無くお化け扱いされた。本気で泣かれたこともあった。
だが仕方ない。身の程はわきまえていた。

以降1年近く、「影に身を潜める者」としての生活を送ることになる。
周囲の人間にはどういう風に映っていたのだろうか。

62 本当にあった怖い名無し sage 2005/09/16(金) 05:13:10 ID:PRK6TgTx0
以上、自分が恐怖の対象になっていたという話。
ひょっとしたら、この件をモチーフにして怖い話でも作られているのではないかと思ったりもする。

今こんなことが言えるのも、病気が治ったからなのだが。
顔の皮膚は再生し、結果的に以前の顔より綺麗になった。
皮膚だけね。