946 クビ sage New! 2005/10/24(月) 11:52:20 ID:ZRqFFxxZ0
ある深夜の出来事

俺はとあるマンションで一人住まいをしていた。
その日は休日だったので、夜遅くまで友人たちと遊んでしまい、
家に帰ったころには日付はとうに変わっていた。
そのあと少しお酒がはいっていたせいもあり、
すぐにベッドにもぐりこむと、泥のように深い眠りについていた。
と――

「ピィ~ンポォ~~ン」

俺は何か奇妙な、やけに間延びしたチャイムの音で目を覚ました。
…なにやらキツネにつままれたような、変な気分だった。
先ほどまでぐっすりと眠りこけていたのは、自分でもわかっているのだ。
それはもう、例え耳元で怒鳴られても起きないぐらいまでに。
それなのに……

 「ピィィ~ンポォォ~~~ン」

…………
俺は時計を見た。
針は深夜二時を指している。
全身に何かイヤな汗が、じっとりとふき出してくるのがわかった。
俺は息をするのも忘れるぐらい、ただただじっと硬直していた。
極度の緊張である。
そして……

「ピイィィィ~~ン……ポオォォォ~~~~ン……」

……駄目だ。
このままでは、俺は発狂してしまう……


947 クビ sage New! 2005/10/24(月) 11:52:58 ID:ZRqFFxxZ0
俺は勇気を奮い立たせた。
もともと、負けず嫌いな性格が功を奏した。

負けてたまるか……
負けてたまるか!!!

俺は心の中でそう何度も唱えると、
気合を振り絞って、石のような体を動かした。
全身が震えている。
少しでも気を抜くと体が崩壊しそうだ。
俺は一歩一歩、生命を削る思いで踏みしめていった。

今にも死にそうなほど呼吸が荒い。
心臓だってもう、いつ爆発してもおかしくない。
負けてたまるか!!!
俺は決死の覚悟でドアノブに手をかけた。


948 クビ sage New! 2005/10/24(月) 11:54:08 ID:ZRqFFxxZ0
ギイィィィィ……

…イツモト違ッテ、不気味ナ音ヲ立テテドアハ開イタ

何カブツブツ言ッテルノガ聞コエタ

俺ハ動クコトガ出来ナカッタ

狂ッタヨウナ笑イ声ガ辺リニ響イタ

……………………


アァアァ………

マケテ……タマルカ………