名古屋の観音さんのそばの公団に住んでいたときの話。 

玄関ドアの脇に、鉄のドアがついてて、中にはちょっとだけ物が置けるスペースと、 
ガスや水道のメーターがついてる。 

ある日帰ってきたとき、隣の部屋のそのドアが開いてるのに気づいた。 
同じフロアには小さな子供のいるうちもあるみたいだし、危ないから閉めておいてあげようとしたら 

ドアの中から 

「しめちゃだめだよ」 

と小さな男の子の声が聞こえた。 

あれっ? と思ってドアを開けてみたが、誰もいなかったし、何も置いてなかった。 
周りを見渡しても、誰もいない。 

あの声はどこから来たんだろう?